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2026.5.22

Fixstars Amplify、利用可能な量子コンピュータのプロバイダーとアルゴリズムを拡充

Amazon Braketへの新規対応と対応アルゴリズムの拡充により、組合せ最適化問題の研究開発を強力に支援
プレスリリース

株式会社 Fixstars Amplify(代表取締役社長 CEO:松田 佳希)は、最適化問題を統一的に扱うソフトウェア開発環境「Fixstars Amplify SDK」に、量子コンピュータを用いた最適化をより強力にサポートする拡張機能「Amplify Quantum」を提供開始しました。

Fixstars Amplify SDKでは、これまで多数の量子アニーリングマシン、イジングマシンなどに対応し、組合せ最適化問題の求解を統一的な開発環境で実現してきました。

Amplify Quantumにより、IBM Quantum[1]、Qulacs[2]、Amazon Braket[3]*への接続をより簡便に行えるようになり、量子コンピュータへの対応がさらに強化されます。  特に、新たに対応したAmazon Braketへの接続により、利用可能なソルバーの選択肢が大きく拡大しています。

* ライセンスはユーザーにて用意する必要があります。

量子コンピュータを用いた最適化の研究開発を加速

量子コンピュータは、プロバイダーやデバイスごとに使用可能な量子ビット数やエラー率などの特性が異なります。そのため、実機のポテンシャルを最大限に引き出すには、多種多様な量子アルゴリズムの中から「デバイスとアルゴリズムの最適な組み合わせ」を検証することが不可欠です。

Amplify Quantumは、こうした研究開発の高度な需要に応え、以下の特徴により将来の量子コンピューティングの発展を支えるプラットフォームを提供します。

Amplify Quantum 主要機能

多様な計算リソースへのシームレスなアクセス:Amazon Braketでは複数のベンダーが提供する量子コンピュータが利用可能です。これにより、利用可能な量子コンピュータおよびシミュレータの選択肢が大幅に拡充されました。ユーザーは、SDKのクライアントクラスを入れ替えるだけで、異なる量子デバイスに対しても統一的なコードで最適化の実行と性能比較を行うことが可能です。

量子最適化アルゴリズムの追加:従来よりサポートしていた量子近似最適化アルゴリズム(QAOA)[4]に加え、複数の主要な量子最適化アルゴリズムをサポートしています。これにより、各量子デバイスの特性に最適なアルゴリズムを柔軟に選択・実行できます。

利用可能な量子コンピュータおよび量子アルゴリズムについては、今後も順次拡充していく予定です。

Amplify Quantum 詳細ドキュメント:
https://amplify.fixstars.com/docs/amplify/v1/quantum/index.html

株式会社Fixstars Amplifyについて

量子・AI・GPUなどの最先端技術を活用し、複雑な社会課題に挑む「最適化クラウドサービス」を提供しています。「最先端技術で、最適な答えを。社会を、もっと賢く。」というビジョンを掲げ、量子ゲートや量子アニーリングを含む多様なソルバーを統一的に扱える「Fixstars Amplify SDK」と、自社開発の高性能ソルバー「Fixstars Amplify AE/SE」を開発・提供しています。登録組織数は1,100を超え、累計実行回数は1.3億回を突破(2026年5月13日現在)しており、幅広い分野での社会実装を力強く推進しています。
https://amplify.fixstars.com/ja

注1: IBM Quantum
米国IBM社が推進する、量子コンピューティング技術の研究開発および商用化に向けた取り組み、ならびにそのクラウドサービスの総称です。ユーザーはクラウドを通じて、IBMが開発した最先端の量子コンピュータ実機やシミュレータにアクセスし、量子アルゴリズムの実行や研究を行うことができます。 

注2: Qulacs
大阪大学や株式会社QunaSysなどの研究グループによって開発された、世界最高最速レベルのオープンソース量子回路シミュレータです。大規模な量子コンピュータの動作を、現在一般的に使われているコンピュータ(古典コンピュータ)上で高速に模倣(シミュレーション)することができるため、量子アルゴリズムの研究開発において広く活用されています。 

注3: Amazon Braket
Amazon Web Services(AWS)が提供する、フルマネージド型の量子コンピューティングサービスです。開発者はAWSの単一の環境から、異なるハードウェアメーカーが提供する複数の方式(超伝導、イオントラップなど)の量子コンピュータ実機や、高性能なシミュレータにアクセスし、アルゴリズムの構築・テスト・実行を一元的に行うことが可能です。 

注4: 量子近似最適化アルゴリズム (QAOA)
膨大な選択肢の中から最適な解を見つけ出す「組合せ最適化問題」を解くために考案された量子アルゴリズムの一つです。現在のノイズを伴う過渡期の量子コンピュータ(通称NISQ)でも動作するように設計されており、将来的に物流のルート最適化、金融ポートフォリオの構築、新素材探索など、幅広い社会課題の解決に応用されることが期待されています。


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