従業員が納得する最適な人員シフトを実現

食品原料メーカーのA社は、高度な製造技術と加工技術による高い品質と新しい価値の創造で業界の発展に貢献しています。

背景

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  求人をしても製造を担う従業員が集まらない人手不足の課題
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  従業員の満足度向上のために、日々の人員シフトを公平に計画したい
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  新しい技術をリーズナブルに導入して現場の課題を解決したい

成果

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  人員シフト最適化のアプリケーションを開発・運用
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  コンピュータによって自動で最適化されることで、従業員が納得しやすい人員配置を実現
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  Fixstars Amplifyを人員シフト以外の様々な社内課題に適用する準備を開始

製造業が直面している人手不足の課題

Y様お客様のご要望をしっかりと叶えるだけでなく、お客様の期待を超える提案をすることこそが弊社の役割です。私たちは研究開発に力を入れ、事業分野における新しい価値をスピーディかつ最良の形で提案してきました。お客様からはこの取り組みを高く評価していただいており、当社への引き合いも増えています。このため製造現場ではこれまで以上にさまざまな種類の製品をクオリティ高く生産する必要がありますが、最近は人手不足も顕著で求人にもなかなか応募が集まりません。製造を担う従業員がより働きやすい環境を整えるために、日々の人員シフトを公平に計画する新しい仕組みが必要でした。

量子コンピューティング技術は身近な課題を解決できる

M様新しい技術を導入することで会社に貢献したいと考え様々な技術を探していました。量子コンピューティングはそのうちの一つでしたが、当初は取り扱いが難しい最先端技術だという印象で、私たちとはまだ関係のない技術だと思っていました。

そんな時に、展示会でFixstars Amplify社のブースに偶然立ち寄り、Fixstars Amplifyは量子コンピュータなどの最先端マシンを活用したアプリ開発ができるクラウドサービスだと知りました。そして人員配置の活用例や簡単な操作方法、リーズナブルな月額利用料について説明を受けました。その説明を聞いて、私たちの会社でも導入できそうだと思いました。まずは話だけでも聞いてみようと思い後日お話を伺ったのですが、その半年後にはもう現場導入まで漕ぎつけていました。

計画担当者の協力のおかげで、半年で人員シフトの最適化システムを現場導入

M様現場導入にあたっては計画担当者の協力が非常に大きかったです。どの製品のどの工程を担当するかによって作業の難易度も疲労度も様々です。多品種少量生産で日々複数の品目を生産している中、出勤日がバラバラで経験値も異なる従業員の業務負荷を平準化し、公平な労働環境を提供しなくてはいけません。様々な条件の考慮が必要となる、とても神経を使う業務でした。このため、計画担当者も自動で計画を立案するシステムを望んでいました。日々の業務で忙しい中、マスターデータの作成や打ち合わせに参加してくれたことは本当に感謝しています。

コンピュータが決めた最適な人員配置は皆が納得しやすい

M様システムはお金を掛けずにシンプルに作ろうと決めました。まず、核となる最適化計算のプログラムをFixstars Amplify社のサポートを受けて作成しました。各作業に必要なスキルと疲労度、従業員のスキルとこれまでの負荷実績、他にもいくつかの条件を設定して皆の負荷が平準化される計画を計算するアルゴリズムをつくり、良い解が得られることを確認しました。

そして、現場が使えるように生産管理システムとのデータ連携と、Excelで作った人員配置表に計算結果を反映する機能を新たに作りました。全て自作したため初期費用は掛かっていません。また、システムの中身を理解していることで、現場の変化に合わせた修正や改良も容易ですし、他部署向けのカスタマイズも自分たちで行えるなどメリットは大きいです。

導入後の現場からの意見は好評です。計画時間の短縮や属人化の解消に繋がったことはもちろんですが、一番の成果はコンピュータが決めた最適な配置は皆が納得しやすいということだと感じています。
今後は、他工場への横展開や、より細かい計画が立てられる機能拡張など、挑戦したいことはたくさんあります。一つずつ順番にクリアしていきたいと思います

Fixstars Amplifyは様々な課題解決のためのツール

M様今回、人員配置に取り組んだことでFixstars Amplifyの理解が進みました。社内で適用できる範囲は広いだろうと思っています。当初は量子コンピューティングという言葉に懐疑的だった他部署のメンバーから、今は『量子コンピューティングについて教えてほしい』という要望も受けるようになりました。実際にどのように使えるか興味を持ってくれています。今回のような実例から徐々に会社全体がデジタル化に興味を持ち、会社が発展していくと嬉しいです。

個人的には、今後はデータサイエンティストとして会社に貢献したいと思っています。社内課題は多岐に渡りますが、その中にはFixstars Amplifyが解決できるものもありそうです。課題解決のための便利なツールとしてさらに理解を深めたいと思います。

＊本記事の掲載内容は全て取材時（2023年8月）の情報に基づいています